オートクチュールの世界を知る。ファッション目線の映画【ディオールと私】

伝統を守りながらも新しい才能を受け入れ、デザイナーを支えるアトリエ職人たちの底力

簡単なあらすじ

デザイナー、ラフシモンズがクリスチャン・ディオールの新デザイナーに就任し、初のオートクチュール・コレクションを発表することになるのだか、通常半年はかけるその準備期間は、なんと8週間しかなかった。

オートクチュールの経験が少ない上に、アトリエの職人たちとの信頼関係もまた築けていないマイナスからのスタート、しかしラフは、苦悩しながらも一斉の妥協をせず、作品作りに取り組んでいく。そのデザイナーの意気込み、パワーに、アトリエの職人たちもまた全身全霊で答えようとする。

それぞれの立場の人たちのプレッシャーとストレスのかかる準備期間の中、オートクチュールという作品を通して、徐々に深い絆が結ばれつつ、コレクション当日へと向かっていく。

素晴らしい技術を持つアトリエ職人たち

topic-cinema11-22参照 映画 ディオールと私

デザイナーのラフ・シモンズが最初に作りたかった職人たちとの信頼関係。本当にそうだと思います。この職人たちの力がないと、自分が作りたい新しいディオールは作れない。

ラフやラフを支えるスタッフは、アトリエに入ってひとりひとりに挨拶をする。彼らの技術の高さを瞬時に見抜くことができたと思うのです。

topic-cinema11-21参照 映画 ディオールと私

しかし、アーティスティック・ディレクターであるラフもまた素晴らしいクリエイティブの持ち主であり、だからこそディオールに選ばれたのです。ラフもまた、回りから無理だと言われても、新しいクリエイティブなデザインを生むために妥協をしない。

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アトリエの職人たちとスタッフは、そんなデザイナーのアイデアを具現化するために、疲れも見せず、作業し、創り上げていくのでした。

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ボディ、仮縫いで埋め尽くされるアトリエ。

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もう時間がないとわかれば、職人たち総動員で夜を徹して作業していく。

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気の遠くなるような細やかな作業。一針、一針、繊細な仕事。

topic-cinema11-11参照 映画 ディオールと私

誰も文句など言わない。自分たちのこの作業に誇りを持っているからでしょうか。

感動して惹きこまれて観てしまいました。そして…

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コレクション当日ぎりぎりに出来上がった作品もあり、アトリエ職人、スタッフも緊張の面持ちで、控室からコレクションの様子を見つめる。

topic-cinema11-9参照 映画 ディオールと私

息をのむ瞬間の、オープニングの黒のジャケットスタイルも、当初は白だったのが、ぎりぎりになって黒に変更された。

topic-cinema11-4参照 映画 ディオールと私

デザイナーとスタッフとアトリエの職人たちの思いと技術の結集が、世界中から集まった著名人や顧客や報道陣の前に姿を現していく。

topic-cinema11-5参照 映画 ディオールと私

素晴らしい評価を受け、安堵した表情で会場を歩くデザイナー。

topic-cinema11-2参照 映画 ディオールと私

何度も何度も自分も気になるシーンを見てしまいました。ファッションが大好きで、好きだからこそ、時々自分の大好きなものが見えなくなる時もあります。

ひとつのモード、ひとつの作品が、どんな意図と技術とで創り上げられてきたのか、その世界を知ることによって、また大きな自信と喜びにもつながっていくようです。

お時間あったらぜひ観てくださいね。


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