息をのむ映像美の連続でした
簡単なあらすじ
キャロル…ケイト・ブランシェット テレーズ…ルーニー・マーラ
舞台は1950年代、ニューヨーク。デパートのおもちゃ売り場で働くテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に出会う。はっと息をのむ美しと、優雅で上品な身のこなしのキャロルに、テレーズは一瞬で惹きこまれてしまう。キャロルがその場に忘れたレザーの手袋を送ったことをきっかけに、ふたりの距離が一気に縮まっていく。
しかしキャロルは離婚訴訟中であり、愛娘の親権をも争っている最中である。慎重に行動をしなければいけない状況をわかっていながらも彼女たちは旅行に出掛けてしまう…。
参照 映画 キャロル
美しさと気品を漂わせ、上流社会に生きるキャロルには何不自由ない生活があるのだが、その眼差しの奥には、何かを押し殺したような、謎めいた感情が伝わってくるのです。
参照 映画 キャロル
まだまだ自分の生き方、やりたいことを模索中で日々を過ごしている、若く純粋なテレーズ。
50年代のクラシカルなファッションがカッコいいの一言
参照 映画 キャロル
キャロルのファッションがカッコよすぎるのです。どのコーディネイトもそうでした。でも決してやり過ぎではなく、着こなしているの一言でした、アクセサリーの付け方、サングラスの付け方、レザーの手袋の付け方もすべて含めて。
50年代のクラシカルなファッションは、どちらかというと現代のファッションと距離があり、今そのまま着るには、場所を選んでしまうのですが、キャロル自身が置かれた生活環境や伝統から逸脱したいと思っているからでしょうか、モードな着こなしに私には映ってしまいます。
参照 映画 キャロル
テレーズのファッションも、その当時のデザインですが、シンプルで上品なコーディネイトはとても魅力的なものばかりです。ニット帽とストールの巻き方は最高に可愛い。
キャロルとテレーズのそれぞれの成長と選んだ道を美しく強く描く
参照 映画 キャロル
純粋で可愛かったテレーズも、辛い別れ、消せない秘めた熱い思いを抱えながら、美しい女性へと成長していくのが、ファッションで見せてくれます。ルーニー・マーラの静かで強い演技力に魅入られてしまいました。もっとこの年齢ならば、キャロルの行動も理解できなくて、パニックになったり、壊れそうになってしまう弱々しさが出てしまうと思うのですが、冷静に受け止めよう、否定せずにプラスにしていこうとする演技が滲み出ていて、すごい俳優だなぁと思いました。
参照 映画 キャロル
乗り越えて、美しく成長するテレーズ、きりっとした眉も今流行っています平行眉ですね。
参照 映画 キャロル
キャロルの美しさは、愛娘に会うのが極端に制限されても、どんな厳しい状況に置かれても乱れず、変わず、さらに輝いていくようでした。
参照 映画 キャロル
映像美がすごく残った映画です。光の取り入れ方、車の窓からのぞく表情、いろんなシーンが美しくて、何度も何度も繰り返してみたい映画でした。